なぜFXは負ける仕組みなのか?
FXで負ける具体的な3つの理由
初心者向け負けないための3つのコツ
なぜFXは負けるのか?
なぜFXは勝てないのか?それどころかなぜ負けてしまうのか?
Google検索の一例ですが、
(疑問)
・fxは本当に勝てるのか
・fxなぜ負ける/なぜ損するのか
(現実)
・fx勝てるわけがない
・勝てないようにできている
(救い)
・勝てない/負けた、助けて
このように多くの方にとってfxでの勝ち負けは疑念と失望で溢れているのでしょう。。
ただまず知るべきはfxの「ゲーム」としての仕組みです。これを説明していきます
FXはゼロサムゲームではなくマイナスサムゲーム
FXはゼロサムゲームと紹介しているサイトはおろか本すら見かけることがあります。
正しくはfxはマイナスサムゲームです。
ゼロサムゲームとは「参加者全員の利益の合計がゼロ(0)になるゲーム」です。
ゼロはzero(0)、サムはsum(合計)で合計がゼロという意味です。
ここでプレイヤー3人のゼロサムゲームの例をみてみましょう。
勝った人、勝ち負けなしの人、負けた人がいますが、結局のところプレイヤー同士でお金が行き来しているだけです。
つまりプラスの人、±0の人、マイナスの人の合計(サム)はゼロとなっています。
これがゼロサムゲームです。
次にマイナスサムゲームを見てみましょう。
先ほどからルールを1つだけ変えました。
今回のゲームでは各プレイヤーから参加手数料として10円ずつ合計30円を徴収します。
するとどうでしょう。参加者の損益の合計は-30円となってしまいました。
ご存知の方も多いかもしれませんが、FXでの通貨売買には手数料が必要です。
プレイヤー同士のお金の行き来(奪い合い)は最初の総額よりマイナス(目減り)となってしまいます。
これがマイナスサムゲームです。
実際にFXをすると単にお金が増えた減っただけしか考えませんが、
誰かの利益は他の誰かの損失であり、損する人がいてはじめて儲ける人が出るのです。
人の不幸は蜜の味ってやつですかね笑
FXは「お金の奪い合い」である
負ける3つ理由
FXでは重要な3つのMがあります。
Money,Mental,Methodの3つのMです。
負ける理由は言い回しの違いなど世にたくさんあるように思いますが、大枠はこの3つに分類できます。
それでは順にみていきましょう。
1.勝率とリスクリワードレシオを無視するから(money)
勝率は勝つ確率、リスクリワードレシオとは利益と損失の比率のことです。
別名ペイオフレシオやプロフィットレシオと呼ぶこともあります。
FXでは勝率とリスクリワード レシオの設定を損益がプラスになるよう設定しないと負けます。
必ず負けます、絶対に勝てません!笑
表は勝率とリスクリワードと損益率の関係をまとめたものです。
例では勝率は50%を切っていますがリスクリワードが2と大きく、最終的な損益はプラス(プラスの期待値をもつ)ケースですね。
勝率やリスクリワード設定はスタイル(勝率かリスクリワード レシオ重視か)や相場地合い(状況)により各人で設定してまったく問題ありません。
ただ必ずプラスの期待値となるよう設定だけはしてください。
しつこいですが、絶対に必ずですよ笑
設定の参考に以下の損益率一覧表を活用してくみてください。
見方は勝率80%でリスクリワードが1.5なら、10回トレードすると資金が100%(2倍)になると解釈すればOKです。
2.プロスペクト理論上、無理ゲー感(mental)
トレードをするのは当たり前ですが人間であり、その人間は当たり前ですが感情を持っています。
この感情こそがトレードを難しくしており、その仕組みを理論的に説明できるのがプロスペクト理論です。
プロスペクト理論とはノーベル経済学賞受賞のカーネマンによって提唱された「損失回避」の理論です。
図を使って説明します。
グラフの縦軸に満足値と苦痛値をとり、横軸に利益と損失をとっています。
損失が増えると苦痛値が左下のように増えていきます。
利益が増えると満足値も右上のように増えますが、苦痛値よりも増えかたは緩やかになっています。
これは人間は同額の利益よりも損失に対して敏感であることを示しています。
つまり100円の利益よりも-100円の損失の方が大きく、より損失回避したいという本能を持っているのです。
先ほどのリスクリワードレシオで考えると、リスクリワード 1以上は心理的(本能的)に実現することは極めて難しいのです。
3.取引ルールを決めない守らないから(method)
FXは確率のゲームであり、優位性のある手法と確率の収束により長期安定利益を出します。
そしてゲームに勝つためには行き当たりばったりではなく、事前ルールとその徹底が必要です。
例えば40%程度しか勝率がなければ、リスクリワード レシオは1.5(勝ち額が負け額の1.5倍)以上でないと確率上勝てません。
言い換えると15円の利益を狙うために許される最大の損失は10円です。
ところが実際には、
損切りルールを守れず損失を10円以上出す
利確ルールを守れず15円以下でも利確する
このように取引のルールを破ってしまいます。
取引ルールを守ること=ダイエットでの食事制限のようなものです。
痩せなきゃと思ってもついつい食べ過ぎてしまうこともあるんじゃないでしょうか?
優位性ある取引ルールを引っさげても、そのルールを簡単に守れないのが人間なのです。
そしてルールを守れないことが、FXでの勝ちを遠ざけてしまうのです。
負けないための3つのコツ(初心者向け)
これまでを踏まえてFXで負けないようにする3つのコツをお伝えします。
チャート分析やエントリーポイントの検証などやるべきことは他にもありますが、
今すぐ誰にでもできる簡単なこと、それでありとても重要なことを取り上げることにしました。
1.トレード記録をとる
まずはトレード記録をとるということです。目的は自分の敗因をしっかりと知り、なにを改めるべきかを把握するためです。
FXで負けてしまう理由はたくさんありますが、負ける事実はシンプルに1つしかありません。
それは、リスクリワードレシオと勝率で損益率が0%以上にならないからです。
つまり負けないためには損益率が0%以上となるように、
・今より勝率を上げるよう取引を見直す
・今よりリスクリワード が大きくなるよう取引を見直す
この2つにつきます。そのため分析やその後のアクションを起こすためにも、トレード記録をとることは必須なのです。
2.エントリーを減らす
次はエントリーを減らすことです。
あまりにシンプルすぎて肩透かしをくらうことでしょう。
ただ冒頭でお話した通りFXはマイナス寒ゲームです。つまりエントリーが多ければ多いほど、手数料も多くなります。
プラスの利益はコントロール不可能ですが、マイナスの損失は損切り設定や手数料設定でコントロールができます。
初心者の方やまだ手法確立をしていない人は、最初はエントリーの回数をできるだけ減らすことを心がけましょう。
そのうち、エントリーしても負けにくい場所や短期の値動きのイメージが沸きやすい局面でエントリー数を増やせば良いです。
ポジポジ病という常にポジションを持っていたいというその気持ちは、FXで利益を出すためには大敵です。
3.ロット数を減らす
最後にロット数を減らす、こちらもシンプルな方法ですね。
ロットとは賭け金のことで、ドルを1lot買うとは海外口座xmでは1,000万円分買うということです。
ドルを1,000万円分購入した場合、例えばドル/円が100円から101円になると+10万円、99円になると逆に−10万円です。
ここで思い出してほしいのがプロスペクト理論の通り、人間は得ることよりも失うことも極端に嫌う性質があるということです。
1円の値動きで10万円も損をするのはこわいと思えば、ロットは例えばその半分あるいは1/10にすべきです。
つまり損失額が自分の耐えられるキャパシティを超えた場合、正常な判断や取引の妨げになります。
地上の平均台を渡れと言われてもそれほど難しくないと思いますが、これが1m、10m、はたまた100m上で同じことができるでしょうか?
このように同じ判断や行動をするにしても、置かれている状況により損失が大きくなるのは当初は少なくすることが懸命です。